MT4のレポート結果の見方
レポート結果にはどんなことが書いてある?
MT4でEAをバックテストした結果を「レポート結果」として、下の画像の様なhtml形式のファイルで保存できます。EA開発者の方が、自分のEAのパフォーマンスを説明するのに必ず貼ってあるアレですね。
レポート結果の保存の仕方や、MT4でEAをバックテストするやり方は、前回の記事「MT4でバックテストのやり方を説明」にまとめてありますので、ぜひ参考にしてみてください。
それでは参考に、あるEAのレポート結果を貼ります。
※画像クリックすると別ウィンドウで大きく見えます。
このレポート結果は、以前自作した未発表のEAのバックテストの結果です。
「未発表の」と言ってもまだ1つも発表はしてませんが・・(^^;
資産曲線にも表れていますが、後半に資産の伸び悩みが見られます。ここの改善がうまくできずにそのままお蔵入りした自作EAの1つです。
で、ロジックがバレると恥ずかしいので、EA名称とパラメータにはボカシを入れています。
レポート結果の項目
それでは上のレポート結果を基に、各項目を順番に説明します。
- ■通貨ペア
- バックテストした通貨ペア
- ■期間
- バックテストした時間足と期間
- ■モデル
- バックテストの方法
- ※精度に影響する。コントロールポイント < 始値のみ < 全ティック
- ※コントロールポイントでテストされたものは参考にならない。
- ■パラメーター
- バックテストしたパラメーターの設定値
- ■テストバー
- バックテストした時間足のロウソク足の本数
- ■モデルティック数
- バックテストに使ったロウソク足の本数
- ■モデリング品質
- バックテストの精度
- ※90%が正常。稀に89.99%もあり。1分足のバックテストでは25%が最大。
- ■不整合チャートエラー
- バックテストした時間足の不整合数
- ※「0」が正常。それ以外のレポート結果は参考にならない。
- ■初期証拠金
- バックテスト開始時の証拠金
- ■スプレッド
- バックテストした固定スプレッド(point)
- ※ここが「1(0.1pips)」や「3(0.3pips)」といった、ブローカー公表値の様な狭小スプレッドのレポート結果を過信しすぎない。より悪条件を想定した設定でのバックテストの結果を評価したい。
- ■純益
- 総利益 - 総損失
- ■総利益
- バックテストでの利益の合計
- ■総損失
- バックテストでの損失の合計
- ■プロフィットファクター
- 総利益 ÷ 総損失
- ■期待利得
- 総損益 ÷ 総取引数
- ※1トレード当たりの期待利益
- ■絶対ドローダウン
- 初期証拠金からの最大ドローダウン額
- ※バックテスト開始のタイミングに左右されるので参考にはならない。
- ■最大ドローダウン
- バックテスト期間中の最大ドローダウン額とその時の比率
- ※単利運用の場合は最大ドローダウン額を参考にする。
- ※最大ドローダウンの比率はあまり参考にしない。
- ■相対ドローダウン
- 「各ドローダウン ÷ ドローダウン前の最大資産」の最大比率とドローダウン額
- ※複利運用の場合は相対ドローダウン率を参考にする。
- ※相対ドローダウンのドローダウン額はあまり参考にしない。
- ■総取引数
- バックテスト中にトレードした総数
- ■売りポジション(勝率%)
- 売りポジションでトレードした総数とその勝率
- ■買いポジション(勝率%)
- 買いポジションでトレードした総数とその勝率
- ■勝率
- 売りポジションおよび買いポジションのトータルの勝率
- ■負率
- 売りポジションおよび買いポジションのトータルの負率
- ■最大 勝トレード
- 勝ちトレードの最大金額
- ■最大 敗トレード
- 負けトレードの最大金額
- ■平均 勝トレード
- 勝った1トレード当たりの平均金額
- ■平均 敗トレード
- 負けた1トレード当たりの平均金額
- ■最大 連勝(金額)
- 連続して勝ち続けた最大回数とその連勝での総利益
- ■最大 連敗(金額)
- 連続して負け続けた最大回数とその連敗での総損失
- ■最大 連勝(トレード数)
- 連続して勝ち続けた時の総利益とその最大連勝回数
- ■最大 連敗(トレード数)
- 連続して負け続けた時の総損失とその最大連敗回数
- ■平均 連勝
- 平均連勝回数
- ■平均 連敗
- 平均連敗回数
こんな感じです。
レポート結果の各項目の解説でした。
上に貼った私の自作EAのレポート結果の画像、またはお手元にあるEAを実際にバックテストしてみたレポート結果を見ながら、各項目に表示されている結果について理解を深めてみてください。
バックテストのやり方は以前の記事「MT4でバックテストのやり方を説明」にまとめてありますので、ぜひ参考にして実際にお手元のEAをバックテストしてみてください。
「実際にバックテストしてみる」というのは、EAを使う上で非常に大切なことです。
次は、バックテストのレポート結果から何を読むかを解説したいと思います。
では^^
※3/15 更新しました→「レポート結果の読み方-1-」